必ず把握すべき4つの数字
2026/05/15
― 稼げない原因は、ほぼ「見ていない数字」にある ―
宅配ドライバーとして伸び悩む人の多くは、頑張っているのになぜ稼げないのか分からないという状態に陥っている。
原因はシンプルだ。
見るべき数字を見ていない。
ここでは、最低限これだけは毎日・毎週把握すべき4つの数字 を解説する。
① 積込み時間(出勤時間 ー 出発時間)
まず最初に見るべきは、積込みにどれだけ時間を使っているか だ。
段取りや仕分けは確かに重要だが、積込み時間が長くなればなるほど、
・配達開始が遅れる
・明るい時間が減る
・焦りが生まれる
結果、配達効率が一気に落ちる。
目安
・理想:45分〜60分
・遅い人:60分以上
積込みは「丁寧=正解」ではない。
配達するための準備であって、目的ではない という意識が重要だ。
② 持ち出した個数
― 稼げない人ほど、ここが曖昧 ―
次に把握すべきは、その便で何個持ち出したのか という数字。
配達が遅い人ほど、
・「今日は多かった」
・「結構積んだ」
と 感覚で話す。
しかし稼げる人は違う。
・午前便:何個
・午後便:何個
を 正確に把握している。
なぜ重要か
・積みすぎなのか
・まだ余裕があるのか
・配達が遅い原因が量なのか動きなのか
これが分からなければ、改善のしようがない。
③ 一時間あたりの配達個数の目安
― 速さには「段階」と「上限」がある ―
宅配の配達スピードは、いきなり速くなるものではない。
必ず段階を踏んで伸びていく。
そして重要なのは、速すぎても稼げなくなる という事実だ。
6個/時間【完全初心者レベル】
・住所確認に時間がかかる
・端末操作に慣れていない
・荷物を探す時間が長い
◆ この段階では「遅いこと」は問題ではない。
止まらずに配り切ることが最優先。
10個/時間【仕事として成立し始める】
・ルートが少し見えてくる
・配達の流れを理解し始める
・まだ余裕はない
◆ まずは 10個/時間を安定させること が最初の目標。
12個/時間【慣れ始めの段階】
・無駄な動きが減る
・荷物の位置を覚えられる
・置き配がスムーズになる
◆ このあたりから「今日は何個配れるか」を意識できるようになる。
15個/時間【戦力レベル】
・エリアの地形が頭に入る
・1日の流れを組み立てられる
・焦らなくなる
◆ 多くの現場で「普通に回せるドライバー」と見なされるライン。
18個/時間【安定して稼げる】
・配達の型が完成しつつある
・無駄な確認が減る
・疲労コントロールができる
◆ 月40万〜50万が現実的に見えてくるゾーン。
20個/時間【最適ライン・完成形】
・速さと丁寧さのバランスが取れている
・ミス・クレームが少ない
・再現性が高い
◆ 宅配(個建て)では20個/時間が最も安定して稼げる上限と考えてよい。
それ以上を目指すとどうなるか
25個、30個と無理にスピードを上げようとすると、
・表札・番地確認が甘くなる
・置き配ミスが増える
・クレーム・再配達が発生する
結果、速く配っているつもりで、トータルでは遅くなる。
宅配で本当に評価されるのは
速さ ではない。
✔ 安定して配り切る
✔ ミスを出さない
✔ 毎日同じ数字を出せる
この条件を満たせるのが、20個/時間 というラインだ。
今回のブログでの結論
・速さには段階がある
・目指すべきは20個/時間
・速すぎはリスクになる
宅配は
「速さの競争」ではなく
「安定の積み重ね」 で稼ぐ仕事。
次は、この数字を使って自分がどこで止まっているのかを特定する方法を解説していく。
④ 不在率
― 見ていない人ほど、収入が伸びない数字 ―
配達個数やスピードばかり気にして、不在率を把握していないドライバーは非常に多い。
しかし、不在率は努力ではどうにもならない“ロス”を可視化する数字 であり、収入に直結する。
不在率の計算式
まずは計算方法を正確に押さえよう。
1日あたりの不在率=不在個数 ÷ 持ち出し個数 × 100
例)
・持ち出し:150個
・不在:15個
15 ÷ 150 × 100 = 10%
◆ この日の不在率は 10%
なぜ不在率が重要なのか
不在が多いということは、
・配達しても完了しない
・再配達が発生する
・時間だけが削られる
つまり、走っているのに、収入が増えない状態 になっているということだ。
不在率の目安
個建て宅配の場合、基準は以下。
・10%前後:優秀
・15%前後:要改善
・20%以上:エリアまたは動きに問題あり
不在率が高いと、
・1日あたりの完了個数が減る
・精神的に疲れる
・配達ペースが乱れる
結果として、月50万円ラインから遠ざかる。
不在率が高くなる主な原因
・指定時間を守れていない
・宅配BOX出来ていない
・お客様の在宅時間を把握出来ていない
・朝の出発時間が遅い
重要なのは、「頑張りが足りない」のではないという点だ。
不在率は「コントロールできる数字」
不在率は運ではない。
・回る時間帯を変える
・宅配BOXを積極的に活用する
・不在が多いブロックを後回しにする
これだけで、数字は確実に改善する。
稼げるドライバーはここを見ている
稼げる人は、今日の配達個数 だけではなく 完了個数と不在率 をセットで見ている。